香害をうまない洗剤とは?

石けんとアルカリ系洗剤が安心!

香害を生まない天然系洗剤は、無香料の「石けん」「アルカリ系洗浄剤」です。身体にも環境にもやさしいのが特徴です。下記はほんの一例です。


石けん洗剤(粉・液体)

石けんは、洗浄力はどの洗剤よりも優れています。ふんわり仕上がるので、柔軟剤は不要です。粉石けんは、できれば温湯によく溶かして泡だてて使用します。すすぎは水量多めで丁寧に。クエン酸で仕上げる(中和する)のがおすすめです。


スーパーの自然コーナーや生協、ネット購入なら多種から選べます。クエン酸は100円ショップでも購入できます。


例:シャボン玉スノール、パックスナチュロン、ミヨシ無添加お肌のための洗濯用せっけん、など

石けん洗剤

アルカリ系洗浄剤

アルカリの性質で汚れを落とします。重曹よりもアルカリ度が高い、セスキ炭酸ソーダが有名ですが、洗浄効果を高めるため、酵素や再汚染防止剤などが配合されている製品も出ています。界面活性剤ではないので、すすぎ1回でもOK、部屋干し臭も防げます。石けんはハードルが高い、使い慣れないという場合におすすめです。


主にネットで購入できますが、セスキ炭酸ソーダは100円ショップでも扱っていますので、気軽に試すことができます。セスキ炭酸ソーダは、漬け置きすると効果が高いです。


例:炭酸塩、セスキ炭酸ソーダ、アルカリウォッシュ、バジャン、浄JEO、ハッピーエレファント洗濯パウダー(ハッピーエレファントで無香料は洗濯パウダーのみ)など

アルカリ系洗浄剤

 

合成洗剤と柔軟剤はなぜいけないの?

合成洗剤は、その昔、戦争で石けんの原料である油脂が不足したことで、石油から作られるようになりました。高温高圧をかけて化学変化させるため、自然界にない分子構造となり、分解されにくいことが問題です。合成洗剤や柔軟剤は、身体や環境に残留して悪影響を及ぼす懸念があります。


合成洗剤で洗うと、衣類がゴワゴワしてしまうため、柔軟剤を使用する人が多いようですが、柔軟剤は陽イオン界面活性剤のため、さらに肌刺激が強く、肌荒れや痒みの原因にも。柔軟剤を使うと吸水性が落ちてしまいますし、そもそも柔軟剤は不要なものです。スポーツウェアや水着では、機能性が落ちるため、柔軟剤使用不可にしている場合もあります。合成洗剤や柔軟剤には、多くの添加剤が含まれ、合成香料も石油が原料です。洗濯槽のベタベタ汚れも柔軟剤によるものが大きいです。


危険なマイクロカプセルとは?

スーパーやドラッグストアには、大手3大メーカーの商品が数多く並んでいますが、「全ての製品」に石油から作られた、合成香料や添加剤が使用されています。とりわけ、「マイクロカプセル」を使用している製品からの被害は甚大です。マイクロカプセルは、香料や消臭成分など閉じ込めた微細な合成樹脂で、カプセルが弾ける度に、次々と化学成分が放出され、吸い込むことで健康被害を引き起こす、香害被害の大きな原因物質です。カプセルや香りなどの化学成分が、あらゆる物に付着して、使用していない人にも被害を及ぼします。

 

しかし、商品パッケージにはマイクロカプセルを使用しているかどうかの記載がありません。マイクロカプセルは、柔軟剤だけでなく、液体合成洗剤、柔軟剤入り洗剤、ジェルボール、香りづけビーズなどにも使用されています。テレビCMされている合成洗剤や柔軟剤を使用していて、ある日突然「化学物質過敏症」を発症するケースが、ここ数年急増しています。

 

香害被害アンケートグラフ


日常の化学物質を減らすためにも、柔軟剤や合成洗剤は使用しないことをおすすめいたします。


*こちらは2021年4月時点のものです。情報は随時変わる可能性がありますのでご了承ください。